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 「おいしいラーメン屋さん知らない?」
女友達にこの質問を投げかけても、大概返ってくるのは、
「さあ…」
という答えである。
 たまに、「どこそこがいいよ」という答えが返ってくることもあるが、その確率はあまり高くない。
 彼女たちに聞くべきなのは、素敵なカフェや、イタリアンのお店などの情報に限る。

 ところが、男性の友人・知人に、
「○○(地名)でおいしいラーメン屋さん知らない?」
とリサーチすると十中八九、必ず有益な情報が得られる。

 興味深いのが、「ラーメンに詳しい」ということに関しては、「えっ、この方が?」というようなかなり上品な方でも、カジュアルな雰囲気な方同様に精通していることが多いという点であるある。
 これは、何も「ラーメンが下品だ」と言いたいわけではないので誤解しないで欲しい。
 ただ何となく、ミスマッチに思える場合もあるというだけだ。

 有益どころか、地図を記してくれた上、微に入り細に入りそれぞれの店の特徴を教えてくれたりする場合も多い。
 しかし、皆様それぞれポリシーがあり、かなり有名な店でもボロクソにけなしたりする場合も多い。その上、
 「あっさりしょうゆ味の東京ラーメン派」
 「九州とんこつラーメンこってり系派」
などの好みも人それぞれなのだ。

 そのため、漠然と「おいしい店」と聞かず、
「とんこつスープのラーメン屋さんでおいしい店知らない?」
などと、こちらの希望も細かく伝えた方が、より満足のいく店選びが出来る。

 もちろん、ラーメンの好きな女性は多いし、詳しい方も多いと思う。
 これは、あくまでもこれは私の身の回りでは、という話である。

 先日のブログ 女の能力 男の能力で、男女の脳の性差について考察した私であるが、この意見は、まったく学術的なこととは一切関係がない。
 脳には「ラーメン野」と呼ばれる部位や「ラーメン・ネットワーク」などと呼ばれる認知機構は、私の知りうる限り存在しないのも間違いない。
 もし偏見めいて聞こえたら、お詫びしたいと思う。

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 下らない冗談はともかく、とにかくそうして得た情報でやって来たのが、下北沢のここ桜吹雪が風に舞う 下北沢店である。

 「下北沢でとんこつスープのラーメンの店」というキーワードでで、下北沢在住歴のある某氏にリサーチをかけて推薦してもらった数店舗のうちの一店である。
 場所は、本多劇場のすぐそばである。

 この店の感想であるが、まず店名が、長い。
 私がもし、自分の判断で適当なラーメン屋さんに入るときは、こういう凝った名前の店は選ばないと思う。
 私の経験では、こういうB級グルメ系は、ありふれた名前の店の方がおいしいことが多いのだ。

 しかし、この桜吹雪が風に舞う 下北沢店は、店名は斬新だが、店構えも店内も、いたって普通のラーメン屋さんでシンプルである。

 これには好感がもてた。

 「今風のインテリアのラーメン屋さん」
でおいしかった経験はあまりないからだ。
 この店は、北九州の小倉新宿にも店舗があるらしい。
 正確にいうと、九州が一号店で新宿に進出し、ここ下北沢にも支店があるというわけだ。

 カウンターに、髪の毛をしばるゴムと紙のエプロンがおいてある。
 女性客への配慮である。
 いたって普通のラーメン屋さんという外観からは想像出来ないサービスである。
 私は髪が長いし、今日はたまたま白いセーターを着ていたので、嬉しかった。
 しかし、本質的なこととは関係はない。

 とりあえず、スタンダードな「ラーメン630円」を頼んだ。
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 他に、激辛の赤玉、ねぎがいっぱい入った青玉などがある。
 ところで、この店はネットで調べたところでは、各店舗により多少メニュー構成に違いがあるようだ。

 この値段は、下北沢のラーメン屋さんにしては安い。
 

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 最近、ラーメンの値段高くないですか?
 ここ下北沢でも、大体900円から1000円のラーメンというのがざらである。
 ここは普通の定食屋さんでも600円位で食べられる街であるから、それを考えると、それらの店は、相対的に値段が高いといえる。
 ここは、そういう点では良心的価格である。

 ところで、この店は注文してから出てくるまでが早い。
 五分とかからないで出てくる。メールをチェックしようと思っていたら、そんな暇もないくらいであった。

 味は、どちらかというと、あっさりしたとんこつスープに思えた。
 それほど癖のある味ではないように思う。
 緬は、ちぢれていない、ストレートな緬である。
 細緬で、こしはあまりない。
ところが、他の店舗は、調べた限りでは縮れ緬だという。
 店舗によって、違いがあるのだろうか?

 一番おいしいのは、半熟煮卵である。
 これは本当においしかった。

 ところで、私は食べ物屋さんにいくと、いきなり
「おいしい!」
とか精神が幼児的になり、ボキャブラリーも乏しくなってしまうので、
 「まったりとして、それでいてしつこくない」
とか、グルメ・レポーターみたいに、味を詳細に言葉で表現することは出来ない。

 ただし、料理を自分でもするので、「これには何の調味料が入っているか」というのは結構考えてみる方である。
 しかし、ラーメンを家でつくることはないので、今日は一切何も考えずに食べたので、味の評価はこの程度のレベルでお許しいただきたい。

 ところで、ここのチャーシューはそれほどおいしくないように思う。
 実は、私はチャーシューが好きで、ラーメン屋さんはチャーシューの味がおいしいかどうかで、評価を決めているのだ。
 残念だ。

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 もう少し詳しく、某氏に、
「とんこつスープで、チャーシューのおいしい店」という条件でお伺いするべきであった。
 これは、私の詰めの甘さといえよう。
 そういえば、某氏も
「まあまあ、許せるお店」という表現であった。

 量は少なめである。
 私がそう思うくらいだから、男性にとっては尚更であろう。
 隣の体格の良い男性は、
「ラーメンにチャーシュー丼」
の二つをオーダーしていた。
 
 逆に、お酒を飲んだ帰りでも、何とか食べられる量かもしれない。
 しかし、そのような食事の摂り方は不健康なので、厳に慎みたいところである。

 しかし、決して問題のある店ではない。
 ごく普通の落ち着いたラーメン屋さんである。
入りやすく、気軽さがある店なので、何のかんの言ってまた行ってしまうかもしれない。
 ラーメン店には、こうした要素も重要である。


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