ふれあい―愛のコミュニケーション 人間の一生は、母親の胎内でしっかりと「抱きしめられた」状態から始まる。 デズモンド・モリスは、「出生」を、母との完璧な身体的親密性を失う人生最大のイベントと定義している。 しかし、それ以降も、肉体は母と「分 ...
2005年03月
コンピューターの精神科医ELIZA
会話は、共感がなくても成立する 人工知能(AI:Artificial Intelligence)は人格を作り出すのでしょうか?この問いに対する現在の答えは、「ノー」だと思われますが、限りなく似たものを作り出すことが出来ます。 まず、試しに彼女と会話してみて下 ...
あっけない結末〜男の子ってどうしてこうなの?〜
今、マクドナルドにいます。 例によって、他に少し長居できそうな適当な店がなかったという消極的選択です。 過去記事:アメリカ語ものがたり ここのマクドナルドは、一回が販売レジで、二階以上が客席というスタイルです。 二階の座席は満員だったののです ...
「アルジャーノンへ花束を」は私たちの物語である
「死を違った視点から見れば、人間を成長に導くのは、人生の他のいかなる力よりも、死が迫りつつあることと、死までの過程を経験することである。」(E・キューブラー・ロス 死、それは成長の最終段階 続 死ぬ瞬間より) 〜これは私達自身の物語である ...
アルジャーノン、チャーリイ、そして私
アルジャーノン、チャーリイ、そして私 「アルジャーノンに花束を」が実話になる日は来るのか? アルジャーノンに花束をの著者、ダニエル・キイスは本書の終わりの部分で、「ついに私の物語が真実になる日」として、脳の記憶のレセプターを遺伝子操作で増強で ...
イヴの七人の娘たち
イヴの七人の娘たち 閉じ込められた遺伝子〜封印された遺伝子は母由来〜 「面白いサイエンス・ノンフィクションはないですか?」と誰かに聞かれた時、まず第一にお勧めするのがこの書籍である。 こうしたことに全く興味がなかった方にご紹介した時 ...
神田神保町と20世紀の想い出
今日は、神田神保町でランチを食べました。 この街は、私の子供時代の思い出が沢山詰まった場所です。 小学生の頃、祖父から「神田の書店街で何でも好きな本を何冊でも買ってもらえる日」という楽しみなイベントがありました。 勿論、希望した本を祖 ...
「裸のサル」は化粧好き
「裸のサル」は化粧好き ヒューマン・タッチ 「裸のサル」は化粧好きは、動物行動学の権威デズモンド・モリスと化粧の心理学を研究している石田かおり氏が化粧というテーマに語り合っているという、少々珍しい書籍である。。 デズモンド・モリス ...
美人は本当に得であるのか?
なぜ美人ばかりが得をするのか 美にまつわるダブルスタンダード 1994年の科学雑誌「ネーチャー」のうちの一冊の表紙は、 「顔」の写真で埋め尽くされている。 「ついに絶対的な美が発見された」というわけだ。 顔の対称性こそが美の要素であり ...
今日は「東京日和」
東京日和 今日の東京は、何だか本当に素直な気持ちで、「東京日和」という言葉がふと思い浮かんでしまうような、静かな春の一日だった。 ちょっと切ない感じさえしてしまうほどの、のどかさだ。 もちろん、今日の一日が静かだったのは、「私にとっての静かな一 ...