過去記事
Good News, Bad News 〜悪いニュースをどう伝えるか?〜

で誰かに何かを伝えるためには、
「思いやり」
が大切だという記事を書かせていただいた。

 
  **************************

「思いやり」
の本質は、
まず自分の心を開放することである。

決して相手に必要以上に、
極度に気を遣って合わせていくということではない。


  **************************

「思いやり」
という単語は、
あまりにも陳腐化しており、形骸化している。

そしてあたかも、
「自分の感情を抑圧すること」
「我慢すること」
ひいては、
「相手の態度に怯えたり、一挙一動に神経質になること」
と同義語であると捉えられている側面もなきにしもあらずである。


最新人気blogランキング!
当たり前であるが、
「思いやり」の本質は、
相手の心を理解することにある。

そのためには、
まず、自分自身が、
余分な心の枠組みをとりはずし、
内側に澱んでいるものがあれば全て放出し、
視点を自由自在に変え、
自由な気持ちになることが大切である。

それにより、
相手と自分の関係の自然な流れを
余計な既成概念や思い込みを離れて
「感じ取る」
ことが出来るようになる。

  **********************

相互理解とは、
お互いの内側にある子供の部分で、
柔らかい心と心を触れ合うことであると言っても良い。

だから、
「心を自由にする」
ということは、決して我儘になることと同義語ではない。

「インナー・チャイルド」
を自らの心の檻から出さないことには、
何も始まることはないのだ。


エニアグラム入門―性格の9つのタイプ


 

 非常に現実に即した性格分類である、
 「エニアグラム」
 について知識のある方は多いと思う。

 他者を理解する基本は自己理解にある。
 その一助になるのが本書である。
 類書は多いが、
 このジャンルに興味のある方は、目を通してみていただきたいと思う。
 

「性格を類型的な枠組みで捉えても構わないのか」
 そうした議論は尽きない。

 しかし、
 人間には何らかの「きっかけ」が必要である。
 
 ある程度の大きな枠組みで自分の性格を規定し、
 そこから発展させて自分なりの個性を考えてみるというのも、
 時には悪くないと思う。
 人間は何か糸口がないとモノを考えられなものであるのだから。
 
 そして自らの存在を
 いったんこうした考え方に基づいて、
 デフォルメして類型化し、客観視してみるというのも、
 案外役に立つものだ。
 
 プラグマティックな性格分類が好きな人も嫌いな人も、
 一度手にとっていただくのも悪くないと思われる。


この書評が面白かった方はここをクリックして人気blogランキングへ投票よろしくおねがいいたします!


元祖ブログランキング ほかのブログも見てみたい!