ブランドは広告でつくれない 広告vsPR
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Time flies so fast!
なんと約5年ぶりのブログ更新です。

元来、天の邪鬼な私。
猫も杓子もブログをやっている世の風潮に嫌気がさし(!?)
しばらくブログから遠ざかっていました。

しかし、大量にある本の覚え書きに本日きまぐれに記事をアップした次第です。

ところで、
この本
ブランドは広告でつくれない 広告vsPR
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ですが、結論からいいますと、
「いわゆるテレビCMやなどのマス広告では
現代人の購買意欲は刺激されない」
という論旨の本です。

モノ余りの現代。
現代人がモノを購入する理由は、
「必要だから」ではなく「欲しいから」
つまりは気持ちを満たすために買っているわけです。
1.当然、満足感を与えること=商品のブランディングが購買決定の鍵となります。
それに加え、知らないものは選ばれませんので、
2.あまたの商品からそれを選んでもらう「認知度」の向上が必要です。


しかし、もはや現代のマス広告は、上記の2つの役割を果たせないというのが、
筆者の論旨です。
これは一般人からみてもなるほどな、というところです。
広告の面白いキャッチコピー、イメージキャラクターや有名タレントさんばかりが
印象に残り、肝心な商品名は「何だっけ」という経験は誰にでもあると思います。

商品名を思い出せないのもゆゆしき問題ですが、
筆者いわく、さらに悪いことに、
「広告だというだけで、現代人は警戒し、嘘を感じ取り、商品を避ける」
とまで言っているのです。
つまりは、宣伝広告=嘘だと現代人ははなから決め付けており、
広告は認知度の維持には役に立つが、あらたなブランド価値創造には役に立たないと
断言しているのです。

現代のブランディングには、広告ではなく、
個人レベルでのPRが重要というのが筆者の主張です。
私がお休みしていた「ブログ」などのBuzz(口コミ)などですね・・・。

そう、現代のブログはもはや、
*野心をもった個人の登竜門
*巧妙に宣伝広告を隠したBUZZ
の伝播など、完全にビジネスの一領域になっているのです。

何のコネもない一個人が、大きなビジネスチャンスをつかむことが出来るのは、
ある意味、素晴らしいことですが、
ビジネスの手段として、最初からPRという前提ありきで、
プロまたはセミプロが企画したブログも花盛りです。

もちろん、みんな馬鹿ではないでしょうから、
宣伝臭が強いブログと、本当に価値あるブログを選択している、
と信じたいものです。

しかし、本当に二重、三重の巧妙な仕掛けが裏にあった場合、
人の心がどこになだれ込むかは保証の限りではないな・・・
とも危惧してしまうのは杞憂でしょうか?

間違いないのは、
ブログという存在自体について、
ビジネス色やコマーシャリズム色が色濃くなってから、
確実に私のブログ更新意欲は薄れたかもしれないということです。

多くのPR本で、「まずブログをつくれ」と推奨していますよね。

堕落する高級ブランド堕落する高級ブランド
著者:ダナ・トーマス
販売元:講談社
発売日:2009-05-13
おすすめ度:5.0
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ブログ自体が「堕ちたブランド」にならないことを祈ります。

しかし、ブログの良さは、
物を書くことで自己認識を新たに出来ることですので、
最初はビジネス目的でも、書いているうちに自分なりの価値観が整理していくわけですから、あまり目くじらたてる必要はないのかもしれませんね・・・。